中学校 理科 1年 【植物のなかま分け】
香川県立高松養護学校 筒井 將隆
植物の仲間分けについて考える授業です。
シンキングツール使用のポイント
中学校1年でこれまでに学習したことをもとに種子植物の特徴を「具体的」に考えて「整理」して、「比較する」「構造化する」「多角的に見る」などをして、理由を考えながらオリジナルの仲間分けをして名前をつけます。
題材についてのポイント
種子植物の特徴を整理してなかま分けをしたものに、オリジナルの分類名を考えて説明することにより植物の分類について具体的に考えることを学びます。生徒はこれまでに、身近な植物について「花のつくりとはたらき」「水や栄養分を運ぶしくみ」「栄養分をつくるしくみ」について学習しています。また、タンポポ、ムラサキツユクサ、アブラナ、ツツジ、マツ、イチョウ、イチゴ、ピーマン、トウモロコシなどの観察を行い、その記録などに基づいて、共通点と相違点があることや基本的なつくりを理解しています。今回はこれまで学習してきたことを中心に、図鑑やインターネットを補助的な手段として植物の分類について考えていきます
授業全体の流れ
https://gyazo.com/3ffb5404b5cc707ba864ab3f6a4d0b49
STEP1 授業で学習した植物の復習とオリジナルのなかま分け
授業で学習した植物の花の写真に名前を書き込み、「食べられる」「好き」「花の色」など自由な発想でオリジナルのなかま分けを考えます。生徒の考えを全体で共有した後、これまで授業で学習してきた植物の特徴をもとに、なかま分けを考えることを説明します。#ウェビング、#Yチャート
https://gyazo.com/955c1cb5e8b6bbbe5a1cbeb52d22235f
STEP2 ピーマンとトウモコロシの特徴の具体化
ピーマンとトウモコロシの観察結果の記録をもとに、それぞれの特徴を書き出して比較します。#ベン図
https://gyazo.com/462d775db50f43e5469279bb66f4dde5
STEP3 植物ごとの特徴の整理
クラゲチャートを使ってピーマンとトウモコロシの特徴を整理して、同じ特徴の植物を考えてなかまとして加えていきます。このとき、ピーマン(合弁花)とよく似た植物としてアブラナ(離弁花)を提示します。#クラゲチャート
https://gyazo.com/482410e702af269da64ca458644532c9
STEP4 植物の特徴にもとづいたなかま分けを考えてオリジナルの名前をつける
Yチャートやフィッシュボーンを使って、植物の特徴を見通すことができるようになかま分けをします。なかま分けをした植物についてそれぞれの特徴をよく考えて自分オリジナルの名前をつけ、それによって植物の特徴となかま分けについての理解を深めます。全体で考えを共有し、それぞれが考えたオリジナルの名前についてその理由を発表し合います。#Yチャート,#フィッシュボーン
理科のなかま分けとその名前を知り、その理由を考えて理解します
これまでのなかま分けに裸子植物を加えます。
https://gyazo.com/f57a73dc75d6881ead4aeb4fc3be1440
STEP5 シダ植物とコケ植物について学習してなかま分けに加える
種子をつくらない植物としてシダ植物とコケ植物について観察しながら学習します。
シダ植物とコケ植物をこれまでのなかま分けに加えます。
STEP6 インターネットの図鑑を使って身近な植物について調べる
千葉県立中央博物館ー野草・雑草検索図鑑を使って身近な植物を調べます。
この図鑑では、季節、全体の形、地上高、葉の位置、葉の形、葉の縁、葉の長さ、葉の幅、葉脈、茎の表面、花の色、花の形、実の形をもとに植物を調べることができます。
植物には、授業で学習してきたこと以外にも様々な特徴があり、それを観察することにより植物の名前を調べることができることを学習します。